お見合いの前に、「沈黙になったらどうしよう」と考えてしまう方は少なくありません。
会話が止まった瞬間に、気まずい空気になってしまうのではないか。相手につまらない人だと思われるのではないか。自分だけが焦って、変なことを言ってしまうのではないか。
そんなふうに考え始めると、お見合いそのものよりも、沈黙が怖くなってしまいますよねえ。
特に、もともと話すのが得意ではない方や、久しぶりに異性と二人で会う方にとって、沈黙への不安は大きくなりやすいもの。
当日が近づくにつれて、「何を話そう」と頭の中でシミュレーションを繰り返してしまう。
考えれば考えるほど、緊張が膨らんでいく。そういう経験をされた方もいるかもしれません。
でも、沈黙があること自体は、失敗ではないんです。
初対面の二人が、限られた時間の中で話をしているのですから。少し間が空くこともあります。飲み物を口にしたり、相手の話を受け止めたり、次に何を話そうか考えたりする時間もあります。
沈黙をゼロにしようとするよりも、沈黙が来た時に慌てすぎないこと。その方が、お見合いの時間はずっと落ち着いたものになりますよ。
沈黙は、会話が終わった合図ではありません
お見合いでは、「会話を途切れさせてはいけない」と思い込んでしまう方がいます。
もちろん、ずっと無言のままでは、お互いに困ってしまいます。
ただ、数秒の沈黙や、少し考える間まで怖がる必要はありません。
むしろ、相手の話をきちんと受け止めているからこそ、すぐに次の言葉が出てこないこともあります。
相手が大切にしている話をしてくれた時に、即座に次の質問を返すよりも、少し考えてから言葉を返す方が、丁寧に聞いている印象になることも。
たとえば、相手が仕事の話をしてくれた時に、すぐ別の質問へ飛ぶよりも、「そうなんですね。忙しい時期もありそうですね」と一度受け止める。
そのあと少し間があっても、会話としては不自然ではありません。
むしろ、相手は「ちゃんと聞いてもらえている」と感じやすくなります。
沈黙は、会話の終わりではなく、次の言葉を探すための小さな余白。
間が空くこと自体を悪いものと決めつけず、その余白も会話の一部なのだと考えると、少し気持ちが軽くなりますよ。
無理に盛り上げようとすると、かえって疲れてしまうこともあります
沈黙が怖いと、つい自分ばかり話し続けてしまうことがあります。
趣味の話、仕事の話、休日の話、最近行ったお店の話。頑張って場をつなごうとする気持ちは、とても自然です。
ただ、無理に盛り上げようとしすぎると、相手が話す余地がなくなってしまうことも。
一方的に話し続けると、相手は聞き役に回るしかなくなり、お互いを知る時間にならないんです。
そして、自分でも、帰り道にどっと疲れてしまうかもしれません。
「今日は頑張って喋ったのに、なんだか手応えがなかった」と感じるのは、こういう時なのかもしれません。
お見合いは、面白い話を披露する場ではありません。
相手と話していて、どんな空気になるのかを確かめる時間です。
笑いがたくさん起きるお見合いもあれば、落ち着いた会話のまま終わるお見合いもあります。どちらが正解ということではありません。
むしろ、結婚生活で長く一緒に過ごすことを考えると、テンションの高い時間より、穏やかに話せる時間の方が大切になることも。
大切なのは、無理にテンションを上げることではなく、相手に失礼のない態度で、落ち着いて向き合うことです。
困った時に戻れる話題を、少しだけ用意しておく
沈黙が不安な方は、「何を話すか」を大量に用意するよりも、「困った時に戻れる話題」をいくつか持っておくと安心です。
たくさんの話題を詰め込もうとすると、かえって頭が真っ白になりやすいもの。
それよりも、数個の引き出しを用意しておく方が、いざという時に思い出しやすくなります。
たとえば、休日の過ごし方、好きな食べ物、最近行ってよかった場所、仕事で大事にしていること、家での過ごし方など。
特別な話題である必要はありません。むしろ、日常の話のほうが、その人らしさが出ることもあります。
「休日はどんなふうに過ごすことが多いですか」「外食と家でゆっくりするのだと、どちらが好きですか」「最近、行ってよかった場所はありますか」。
こうした質問は、相手が答えやすく、自分の話にもつなげやすい話題です。
相手が答えてくれたら、「私もそういう時間が好きです」「実は私はインドア派で」と、自分のことも少し添えてみる。
そうすると、一問一答ではなく、会話のキャッチボールになっていきますよ。
ただし、質問を続けすぎると、面接のようになってしまいます。
相手が答えてくれたら、自分も少しだけ話す。その往復があると、会話は自然に流れやすくなります。
沈黙した時に、焦って別人にならなくていい
会話が止まった時に、急に明るい人を演じたり、必要以上に笑いを取りにいったりしなくても大丈夫です。
慌てて取り繕おうとすると、かえってぎこちなくなり、その焦りが相手にも伝わってしまいますから。
少し間が空いたら、お茶を飲んで、表情をやわらかくして、落ち着いて次の言葉を探せば十分。
「少し考えてしまいましたが、今のお話、素敵ですね」「すみません、ちゃんと聞いていたら少し間が空いてしまいました」。
そんなふうに、正直に言葉にしてもよい場面はあります。
こうした一言は、沈黙をごまかすのではなく、むしろ自分の自然な姿を見せることになります。
沈黙をごまかそうとしすぎるより、自然体のほうが相手に安心感を与えることも。
緊張していることを少し正直に出せる人は、一緒にいて構えなくていい人だと感じてもらえるんです。
お見合いでは、完璧な会話をする必要はありません。
相手に対して、きちんと関心を持つこと。聞く姿勢を持つこと。自分のことも少しずつ伝えること。
その積み重ねが、次に会ってみたいかどうかにつながっていきます。
うまく話せたかより、相手とどう過ごせたかを見てみる
お見合いが終わったあと、「あの沈黙がまずかったかもしれない」と気になることがあります。
家に帰ってから、会話のひとつひとつを思い出して、反省してしまう方もいますよねえ。
でも、振り返る時は、沈黙の有無だけで判断しないほうがいい。
相手は話を聞いてくれていたか。自分も相手の話に関心を持てたか。一緒にいて強い違和感がなかったか。また少し話してみたいと思える部分があったか。
そうした視点で振り返ると、「会話が完璧に盛り上がったかどうか」だけに引っ張られにくくなります。
会話がうまく弾まなかったとしても、それは相手との相性というより、ただお互いに緊張していただけかもしれません。
逆に、すごく盛り上がったように感じても、振り返ると自分ばかり話していた、ということもあります。
一度の会話の盛り上がりだけで、相手との相性を決めつけなくて大丈夫。
初回のお見合いでは、まだ分からないことも多いものです。
強い違和感がないなら、もう一度会ってみることで見えてくることもありますよ。
空のベンチでは、お見合い前の不安も具体的に扱います
空のベンチでは、お見合い前に「どんな話をすればいいか」「沈黙が怖い」「自分は会話が得意ではない」といった不安も、できるだけ具体的に扱います。
ただ励ますだけではなく、その方の雰囲気やお相手のプロフィールを見ながら、話しやすそうな話題や、無理のない受け答えを一緒に考えていきます。
「会話が苦手」と一口に言っても、人によって中身は違います。
話し始めるのが苦手な方もいれば、聞くのは得意だけれど自分の話をするのが苦手な方もいます。緊張すると早口になる方も。
その方の特徴に合わせて準備しておくと、当日の安心感はずいぶん変わりますよ。
婚活では、最初から会話上手である必要はありません。
大事なのは、自分をよく見せようとしすぎることではなく、相手ときちんと向き合おうとする姿勢。
沈黙が怖い方も、無理に盛り上げ役にならなくて大丈夫!
あなたらしい落ち着き方で、お見合いの時間を過ごせるように準備していきましょう。
